設立の趣旨
2007年4月、がん対策基本法が施行され、より一層がん対策を推進していくための環境が整備されました。同年6月に制定されたがん対策推進基本計画の重点項目に「がん登録の推進」が明示されました。
特に、院内がん登録は、がん診療連携拠点病院の指定要件となっており、また、各地方自治体におけるがん対策推進基本計画の立案・施行の中で、推進課題として必要不可欠となっています。
この状況を踏まえ、がん診療のデータを扱うがん登録実務者の育成も重要課題となりました。現在では、全国の院内がん登録の実務者を対象とした、初級・中級・指導者研修会が国立がん研究センターがん対策情報センターを主体に実施されています。この研修会を通じて学んだことを実務に反映し、各施設の診療実態を提示していくことが、今後求められていくと思います。研修会に参加された方から、より学びの場を提供してほしいという声も聴かれました。継続して学べる環境を求め、向上したいという意識の高さを感じました。
そこで、このニーズに応えるためにがん登録実務者を対象とした育成・研修事業を立ち上げました。
皆様と共に活動を作りながら、現場に反映できる技術を育んでいきたいと願っています。
株式会社HILA
代表取締役 平林 由香